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2020/10/19
インタビュー
プロフィール  
名前:中山みずき
所属:GEMSTONE経営企画・コミュニケーションマネージャー
経歴:人材系ITベンチャーにてイベント統括・経営企画室など幅広い業務に従事
   →家庭も仕事も大切にすると決め、経営企画・コミュニケーションズマネージャーとして2019年11月よりGEMSTONEに参画
年代:30代後半
家族:夫と小1の息子の3人家族

仕事と育児の狭間でモヤモヤ

新卒で入社した証券会社を退職後、約12年間人材系ITベンチャー企業に勤めていました。入社後はコンサルタントのアシスタントやイベントの運営統括、採用、広報、Webマーケティングなど、やりたいことになんでも挑戦させてくれました。入社4年目から経営企画の仕事を担当することになったことをきっかけに、「自分がついていきたいと思える経営者にとって必要とされる人材でありたい」との想いを抱くように。仕事へのやりがいも感じつつ、プライベートでは結婚・出産も経験し、充実した日々を送っていました。

息子が2歳になった時、夫の仕事の都合でタイに行くことに。タイの片田舎に住み、小さな子供を抱え、毎日がサバイバル。でも、そんな生活も刺激的でとても楽しかったです。一方、仕事もリモートワークでできる範囲で続けていました。

タイで育児していた時期

昨年の4月に海外生活が終わって帰国しました。これまでの経験を活かしつつ新しく仕事をしてみたいという想いはあったものの、育児や体調面での不安があり、フルタイムで携わることは難しい。仕事との関わり方に悩んでいた頃、たまたまご縁があって、新興国の社会課題解決のためのビジネス開発、人材育成プログラムなどの企画・運営を行うGEMSTONEに、2019年11月から参画することになりました。

小学6年生から約2年間アメリカに住んだ経験から、「いつか海外と携わる仕事に就きたい」と考えていたこと、私自身は特定の社会課題に強い関心があるわけではないのですが、社会課題を解決したいと考え、行動している人のサポートができたらと考えていたので、GEMSTONEは私にとってうってつけの組織でした。

就業環境においても、GEMSTONEは私の事情を考慮してくれ、家庭とのバランスを見ながら、週3日ペースで働かせていただいています。ただ、自分で選んだこととはいえ、一緒に働くGEMSTONEの仲間たちが夢や希望を持って仕事に邁進する姿を見て、私一人だけセミリタイアしている気分に陥り、モヤモヤしていました。

そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、GEMSTONEが新しくオンラインプログラム「EMERGE」を立ち上げることに。「私はGEMSTONEで働く立場だけれど、EMERGEに参加したら今抱えているモヤモヤした気持ちが晴れるかも?」と思い、代表の深町に相談した上で、社内研修という位置づけで参加することにしました。参加に当たり、自分の心理的ハードルは相応にあったのですが、「このファシリテーター陣なら安心して委ねられる!」という信頼感を持てたこと、事前相談等を通して「カッコ悪い自分、失敗する自分もOK。飛び込んでみよう」と思い切れたのがポイントでした。

経営者の横に立って、支えたい

EMERGEは、自分のこれまで培ってきた経験や、元来持っている好奇心や価値観を、社会への価値に変えていくことを目的とし、講義やディスカッション、コーチングを通して自分の納得できる答えを見つけていく、3ヶ月間のオンラインプログラムです。

自分を省みるうちに気づいたのは、「組織にとって必要な存在になりたい」という想い。仕事でやりがいを見出すことも大事だけれど、家庭も大事にしたい。そのバランスをとろうとすると、「仕事はほどほどにやろう」と無意識のうちにブレーキをかけてしまっていました。でも、自分が本当にやりたいことは、前職で感じていた「自分がついていきたいと思える経営者や組織にとって必要とされる存在になりたい」ということ。

前職で長く働き続けることができた大きな理由は、いきいきと楽しそうに働く社員が多かったことと、「売上の数値目標だけを追いかけるのではなく、もっと自由にもっと多様に生きることを応援し、関わる人達すべてを幸せにしたい」という経営者の掲げた組織のビジョンがあったからだと思います。

GEMSTONEでのプログラム開発会議にて

 

自分が好きな人たちのそばで、その会社や組織をわが子のように育てていきたい。仕事にやりがいを感じつつも、家庭とのバランスも譲らない。両方を欲張っていいんだ、ということに気づけたのが、私にとって一番の大きな学びでした。

現状に言い訳するのは簡単だけれど、「在りたい姿」を目指して、諦めずにつかみに行く。経営者を下から見上げてただついていくより、横に寄り添って支えたい。そんな自分の本当の気持ちに素直になることで、仕事ももっと楽しくなるし、いきいきと働けるようになれば、回りまわって家庭にも良い影響が出る。これは、一人で悩んでいたら気づけなかったことだと思います。

 

「私、これでいいんだっけ?」とモヤモヤしている人へ

振り返ると、私は、日々の暮らしに概ね満足していて「まあ、こんなものだよね」と思考を止めていたり、自分でこの生活を選択しているんだと思い込んだりしていました。自分が実は何を大切に思っていて、何にワクワクするのかを考え、それに向き合う時間を取る必要性を感じられていませんでした。

EMERGEでは、その本来生きていくための原動力となる一番大事な部分を、じっくりと時間をかけて紐解いていきます。

ファシリテーターの皆さんが丁寧に私の話を聞いてくれた上で、コーチングを受けているように的確にアドバイスを投げかけてくれましたし、同じ時期に参加したメンバーも、私のことをまるで自分のこととして一緒に考えてくれました。私の単なるモヤモヤとした気持ちに、こんなにもたくさんの人が真剣に時間をかけてくれる、なんて贅沢な場なんだろう…。私も他の参加メンバーの人生に参加したつもりでフィードバックさせていただき、それが自分にも跳ね返ってきて、3ヶ月の中で自分の中で何回もの気づきと変化が起きました。

「ここが自分の課題なんです」「あれを目指しているんですけどアドバイス下さい」

こんなに明確に自分の悩みやモヤモヤを説明できる人ばかりではないと思います。むしろ淡々と日々を送っている人、知らず知らずに環境に順応してしまって大切な何かを忘れてしまっている人。「私、これでいいんだっけ?」と漠然とした不安を抱えているような方に、ぜひ出会っていただきたいプログラムです。モヤモヤとピンチは、チャンスに変わります。飛び込めばきっと、大丈夫。

EMERGEプログラム最終回の写真

インタビュー・記事執筆(鈴木麻由)

 

 EMERGE プログラムサイト

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